【文/古賀 亜希子】
2013年から2019年まで東京藝術大学に在籍していたミレンコ・ステヴァノヴィッチ(Milenko Stevanović) さん。日本で研究した紙と水彩技術を糧にして、アーティストとしての新たな人生が始まりました。
現在はキプロスの首都ニコシアに拠点を移し、日々の制作をSNSで配信しています。絵の具道具を抱えて、自然の中で、あるいは街の中で目の前の風景や人を水彩絵の具で再現します。日本にいた時から一貫したスタイルで、西洋美術の古典的な技法を用いながら真摯にモチーフと向き合います。鮮やな色彩が目立つようになったのは、彼の人生の変化を物語っています。そして、確かな技術で手描きの素晴らしさを私たちに伝えてくれます。ミレンコさんの現在の日常 ー 光溢れる人生の光景を皆さまに楽しんでいただきたいと思います。
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【文/古賀 亜希子】写真家。成城大学芸術学科を卒業後、東京綜合写真専門学校にて写真を学ぶ。国内外で作品を発表。2009年、ベオグラードでの個展開催をきっかけにセルビアが大好きになり、セルビアと日本の文化交流展覧会を多数企画。イェレナ・イェレミッチ著『イェレナと学ぶセルビア料理』の企画・翻訳に携わるなど、 最近は専らセルビア料理を研究中!