【文/角崎 悦子】
先週My Serbiaで案内された、セルビア日本友好140周年記念展示とコンサート「芸術で繋ぐ両国の人びとの心」では、セルビアの有名な作曲家アレクサンダル・ヴーイッチさん(Aleksandar Vujić)の曲が2曲ほど演奏されます。彼の代表的な器楽曲である「セルビアのコロ(民族舞踊)(Srpsko kolo)」と「ワルツ(Waltzer)」です。
アレクサンダル・ヴーイッチさん(1945年~2017年)(https://aleksandar-s-vujic.com)はセルビアを代表する現代作曲家で、素晴らしいピアニスト、指揮者でもありました。
セルビアのコロはグループで手を繋ぎ、複雑な足の動きが特徴の円舞で、2017年にユネスコ世界無形文化遺産に認定されています。セルビア人の心の拠り所とも言えるようなセルビア文化の大切な要素です。ヴーイッチさんの「コロ」は、現代音楽を取り入れた、言わば「ヴーイッチ風コロ」というところでしょうか。
22日のコンサートでは、フルートの齋藤友紀さん、チェロの薄井信介さん、ピアノの金益研二さんの3人が、息の合ったアンサンブルと超絶技巧でワクワクする演奏を披露してくださいます。軽快なリズムの「ワルツ」と共にお楽しみください。
※セルビア語のテキストはこちら
【文/角崎 悦子】セルビア日本音楽交流推進の会代表。日本セルビア協会理事。2009年1月から2013年2月まで、夫のベオグラード赴任に同行。初めて行ったセルビアの魅力の虜になる。2010年10月に「セルビア日本音楽交流推進の会」を立ち上げ、以来、多くの方々のご協力の下、セルビアと日本の音楽を中心とする文化交流に努めている。