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サーシャの覚悟【セルビア・アトリエ訪問記 第3回】

【文/古賀 亜希子

画家のサーシャ・マリヤノヴィッチ(Saša Marjanović)は、これまで日本で度々作品が紹介されているので、ご存じの方も多いでしょう。

鉛の鉛筆や黒い木炭を使って子供の日常のシーンを描いたり、油彩で波を描いたり、時には彫刻やアニメーションを作ったり。主題も表現方法も多様ですが、一貫しているのは、描いているのは社会や家庭における人間関係を洞察するドキュメンタリーだということです。

【Classroom】 Chorcoal on paper、140 x 185 cm、2018
【Wave】 Chorcoal on paper、50 x 70 cm、2018
【Life】Oil on canvas、180 x 210 cm、2009.

確かな実力で、日本の評論家やコレクターの定評を得てきたサーシャ。セルビアでも地道に作品を発表し続け、着実に画家としてのキャリアを積んでいます。そんなサーシャのアトリエを訪れました。

迫力満点です!
たくさんの筆やパレットなど、絵の道具が並んでいます
サーシャの親友でもある故ミラン・トゥーツォヴィッチの作品も発見!

サーシャの作品を前にすると、「絵で生きていく」という覚悟を感じられます。それは、決して生半可なことではありません。

サーシャ、アトリエを見せてくれてありがとう!これからも活躍を祈っています。

東京・銀座にあるSteps Galleryにて、2月17日(月)から3月1日(土)まで開催されるグループ展覧会「風景あるいは絵画」でサーシャの作品が展示されます。代表作でもある波のシリーズをご覧いただけます。ぜひこの機会にご覧ください。


【プロフィール/サーシャ・マリヤノヴィッチ(Saša Marjanović)】1976年マイダンペク市生まれ。2006年ベオグラード大学美術学部修士課程修了。多数の賞を受賞し、国内外で活躍する気鋭の作家。


【文/古賀 亜希子】My Serbia運営者。Tiki’s kitchen撮影、制作。成城大学文芸学部芸術学科を卒業後、東京綜合写真専門学校にて写真を学ぶ。2009年、ベオグラードでの個展開催をきっかけにセルビアが大好きになり、セルビアと日本の文化交流展覧会の企画をはじめ、セルビアの文化を広く日本に紹介している。近年では、セルビアの写真や映像を言葉と共に物語にして発表している。

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