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ドラガンさんの絵画【セルビア・アトリエ訪問記 第5回】

【文/古賀 亜希子

ドラガン・バーボヴィッチさんの写真作品は、まるで絵画のような質感で、詩的な表現で、見るものを幻想の世界に連れ出します。ベオグラードの車窓を映したシリーズや、モンテネグロの浅瀬を映したシリーズが日本でも大人気。

《LIFEBETWEEN IS GOING ON》 デジタルCプリント 14.5×21.5cm 2015年

そんなドラガンさんから、「自宅へ招待するよ。ここは、景色も悪くない。」と嬉しいお招きが。

最高の眺め!

自宅はなんと、サバ川のほとりにあるウォーターフロント。ここは、近年急速に開発が進んだ地域です。この地域には、私も初めて足を踏み入れました。

ドラガンさんは、紳士で素敵な方です

セルビア人アーティストの自宅やアトリエを訪ねて毎回驚くのは、皆自分の作品をたくさん壁にかけているところ。日本人アーティストは、むしろ自分が好きなアーティストの作品をコレクションして飾っていることの方が多い気がします。

ドラガンさんの自宅も、玄関を入った瞬間から、自慢の作品が迎え入れてくれました。

たくさんの作品が壁に

ところで、さらに驚いたことに、写真作品が一つも見当たりません。ドラガンさんは、実は絵画作品に力を入れていて、日本でも今後は絵画を発表したいとのこと。

こちらはドローイングをプリントした作品
スタイリッシュなインテリアに作品がよく合います

いろいろな作品を見せていただきました。

ドラガンさんのアトリエには、電子ピアノがありました。ピアノを弾くことが、ドラガンさんの良いインスピレーションに繋がるのだそうです。

この日は、ドラガンさんの新たな一面をたくさん知れた1日でした。素敵なおもてなしを、ありがとうございました。

オリジナルの曲を演奏してくれました

そんなドラガンさんの作品が、4月2日から12日まで東京・銀座のSteps Galleryにて開催される展覧会「Life is Beautiful -セルビアの三人の写真家-」でご覧いただけます。

どうぞお出かけください。

【プロフィール/ドラガン・バーボヴィッチ(Dragan Babović)】1954年ニーシュ市生まれ。弁護士をしながら、40年以上写真家として活動している。


【文/古賀 亜希子】My Serbia運営者。Tiki’s kitchen撮影、制作。成城大学文芸学部芸術学科を卒業後、東京綜合写真専門学校にて写真を学ぶ。2009年、ベオグラードでの個展開催をきっかけにセルビアが大好きになり、セルビアと日本の文化交流展覧会の企画をはじめ、セルビアの文化を広く日本に紹介している。近年では、セルビアの写真や映像を言葉と共に物語にして発表している。

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