【文/小柳津 千早】
先日、セルビア第二の都市ノヴィ・サドにあるハイパーマーケット「Mercator」に行きました。ここは国内トップクラスの品揃えを誇り、スーパー好きには天国のような場所でした。セルビアの定番商品はもちろん、普段通っている小さなスーパーでは売っていない珍しい商品もありました。ここで少しご紹介したいと思います。(※1ディナールは約1円です)
まず、日本に住む人と西側先進国に住む人にとっては何のことはない日本の調味料です。ただ、セルビア在住の日本人にとってはテンションが上がるものです。
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「キッコーマン」のポン酢と照り焼きソース。醤油さえあれば海外でも何とか作れますが、珍しさで購入しました。
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白味噌。日本の伝統食品を海外に輸出する「ミトク」の製品。味噌は値段が高めです。
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麦味噌。これも「ミトク」の製品。
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にがり。豆乳はこちらでも売っているので、豆腐作りに挑戦できます。こちらも「ミトク」の製品。というか、セルビア人はこれ買うんでしょうか。
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シイタケ。これはセルビア産! 日本のものと遜色なくとてもおいしかったです。いつか製造工場を見学してみたいと思います。
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真空パックの豆腐。これもセルビア産。左から焼き豆腐、燻製豆腐。普通の豆腐。豆腐バーガー。豆腐ソーセージ。普通の豆腐を買いましたが、まだ試していません。
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セルビア人女性の健康志向は年々高まっていて、多くのスーパーに健康食品コーナーが設けられています。上の段は左から、ジャスミン玄米、バスマティ玄米、赤米、黒米、アズキ、黒豆、イナゴマメの粉末。下の段はオーツ麦、ココナッツフレーク、アーモンドフレーク、レーズン。
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エンマー小麦、ソバの実。
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粉末製品コーナー。緑のパッケージ、上段左からシイタケとレイシ(マンネンタケ)のパウダー。セルビア人の日本のきのこに対する信仰は厚く、日本に住んでいた時はレイシやヤマブシタケのサプリを送ってくれと何度も頼まれました。隣はモリンガ、スピルリナ。正直、聞いたことありません。下段は大麦若葉、小麦若葉、アルファルファのパウダー。青汁ですね。
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製菓材料のコーナー。セルビアの女性はお菓子やケーキを自宅でよく作ります。パイ生地やウエハースなどの材料も売っています。
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セルビアでは体調不良の時にハーブティーを飲む習慣があります。左はセントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)。右はセルビア南部のルタニ山に自生するウインターセイボリーにタイムを混ぜたハーブティー。
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日本ではあまり見られないマルメロのコンポート。マルメロはジャムやセルビアの蒸留酒「ラキヤ」の原料にもなります。
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ザクロのフルーツカップ。インパクト大です。
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ホエー(乳清)は単独で売られていました。そのまま飲むのでしょうか。
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ジュースの棚。売り場をこれでもかと言うぐらい贅沢に使っています。
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加工肉コーナー。ハム、ソーセージ、サラミ、ベーコンなど、肉天国セルビアならではです。
以上です。ほかにも、生肉、乳製品、酒類などのコーナーも充実していましたが、それはまた別の機会にご紹介させていただきたいと思います。
※写真撮影は許可済みです。
【文/小柳津 千早(おやいず ちはや)】大学卒業後、セルビア語を学ぶためベオグラードに留学。そこで日本語学科に通う学生と出会い、無職の身でプロポーズをして見事成功。現地で約350人の前で結婚式を挙げる。帰国後、スポーツメディア関連会社に3年半、在日セルビア共和国大使館の通訳として10年間勤務。2021年10月中旬からセルビアに移住。YouTubeチャンネル「セルビア暮らしのオヤ」で現地の自然、文化を配信中。