My Serbia(マイセルビア)

セルビアの美・食・住の情報が集まるライフスタイルマガジン

ゆるセルビア 4 – 気候がちょうどよすぎる国、セルビア

【文/yumen(ゆめん)

こんにちは!!

2月から仕事やセルビア語コースでパツパツになってしまい、全く余裕がありませんでした。先日(2024年5月末)ようやくセルビア語コースが終了し、ちょっと心にゆとりができたので早速記事を書いていきます!





セルビアの緯度は北海道と同じくらいなのですが、私のいるノビサドは温暖で標高も高くなく、冬はそこまで寒くありません。かわりに夏はかなり暑いので、よく「仙台みたいな気候」と説明しています。

しかし…

最近の欧州は温暖化の影響で、さらに冬がマイルドになっています。今年は積もるほどの雪が3回ほどしか降らず、1月半ばから4月までずーーーーっと春のような暖かさ(日によっては20度越えも!)でした。20年前はよく雪が降って、最低気温マイナス10度以下の日もあったらしいのに…ていうか私、張り切って新しいコート買ったのに…。←そこ?





セルビアに限らないと思いますが、一戸建てや自分のアパートに住んでいる人はかなりの確率で犬(または猫)を飼っています。ペット可賃貸物件も多い上、なんと公営の無料動物病院!まであるので、動物を飼うハードルがめちゃめちゃ低い。犬を散歩できる広い道や公園、広場がたくさんあり、カフェやショッピングモールも犬連れOKのお店が多く、やっぱりそこはヨーロッパだなぁ、いいなぁ…と思います。





…が、残念ながら無責任な飼い主も多く、野良犬がたくさんいます(昔よりは減ってるらしいけど)。地元のFacebookグループでは毎日のように「こんなかわいい子が捨てられてました」なんて投稿を見かけ、心がしめつけられます…

が!例えば今日、私が突然犬を飼いたくなったら、外にフラフラしているかわいい野良ちゃんを連れて帰るだけで完了。手軽! 笑。





モールの近くになんか黒いブツが落ちてる?!と思ったら…





まるまる太った野良ちゃんでした。





スポーツセンターSPENSの通路をふさぐ、結構大きい野良ちゃん。





同じSPENSのキッズコーナにいるご夫婦





たれた耳かわいい…うちの子にならない…?





公園で丸くなってる子



このくまさんみたいなかわいい子も…連れて帰りたい!

ああ、家を犬まみれにしたい!!!

…ということで犬を飼いたい方はセルビアにお越しください。





セルビアは東欧屈指のスポーツ大国。

アメリカのNBA(バスケ?)で活躍するセルビア人選手もたくさんいるみたいです。↑ の方はバスケットボールを持っているので…きっとバスケ選手…?←全然わからない人

街のあちこちに公園や運動施設があって、老若男女問わず夜のスポーツ教室に通う人をたくさん見ます。驚いたのは、空手や柔道の経験者が意外と多いこと。街にいくつも道場があって、「僕も習ってたよー」なんて人に結構出くわします。

…東アジアの子は塾で大忙しのようですが、こちらは子供が夜遅くまで思いっきり遊んでて、選べるならこっちの暮らしのほうがいいなぁ…とか思ってしまう。

おっと!!

ゆるい景色がまだ足りませんね。

安心してください。今日もたくさんネタがあります!!





爆発跡…とかじゃなく、工事現場です。むき出しです。





イスを捨てたくなったら、そこらへんの広場に放置します。

イスが欲しくなったら、そこらへんの広場に探しに行きます。




ゴミを捨てたくなったら、ゴミ捨て場に投げ込みます。

セルビアに「分別」という言葉はありません。ビンも缶も電球も電池も段ボールも、なにもかも同じ袋で捨てましょう。

左の白くて丸いドームはリサイクルビン専用です…が…街の一部にしかありません。





ドアも捨てられます。捨てる側からすれば本当にラクで助かるものの、生ごみと空き缶をまぜてる時の罪悪感がやばい。しかも、焼却施設ではなくただのゴミ処理場に直行してしまうので、電池はさすがに心理的ハードルが高く捨てられずにいます。使い切った電池や古いバッテリーが溜まっていく…涙





ゴミ処理施設も日本ほど整ってないセルビア。

当然ですが、あちこちで土壌が汚染されているそうです。国が成熟しておらず色々な産業規制も甘いので、大気汚染、水質汚染がヨーロッパ最悪と囁かれるレベル※。「美しく青き」はずのドナウ川も、友達みんなから「絶対入っちゃダメ!病気になる!」って忠告されます。

※友人達から聞いた話だよ!悪口書きたいわけじゃないよ!!



…ええと…一応セルビアの名誉のために言っておくと、東欧諸国はだいたいこんな感じです。

…え?まったく名誉回復できてない?メンゴメンゴ!





セルビアのいいところも紹介すると、古くてかっこいい建築がたくさん残っています。

メンテナンスがアレなボロボロビルも多いものの、特にノビサドには ↑ のようなハンガリー帝国時代の建物が多く、目の保養になります。





ノビサド名物「ペトロヴァラディン要塞」エリアには、こんなかわいい街並みもあったり。





さらに『THE・ 社会主義建築!』 THE・虎舞竜 !もしくは THE・ALFEE!と同じ空気で発音

がたくさん建っていて、なんとなく ” 欧州の中の東南アジア的な位置” だなと感じています。





いつの?!っていうレトロカーもガシガシ現役です。 

↑ ユーゴスラビアの車 Zastava。 顔バキバキでも、バリバリ働いてる。





最後になりますが、私の中で一番プッシュしたいセルビア(特にノビサド)お勧めポイント天気です。
日本と違って雨が少なく乾燥しており、毎日だいたい晴れか、曇り。 雨が降っても数時間でやむし、なにより天災がほとんどない!ごくたまに嵐と洪水が起きるくらいで、毎日の天気の安定感が半端ない。

天気の安定=心の安定… 雨が大嫌い&寒いの苦手な私に最適な土地。

台風で予定狂ったりしないし、特に夏はずっと晴れ&21時すぎまで明るいから、何も考えずにおでかけしたり、ドナウ川沿いでピクニックできちゃうのです。冬はドイツやオランダ、イギリスといった寒い国に比べてかなりマイルド、ほどほどに雪も楽しめちゃうバランスのよさ。(雪が好きな人は、セルビア南部に行くとスキー場があるよ!)

夏が暑すぎるのが難点ですが、東京に比べればマシだし、日陰は涼しいのです。

(たまに「いつか日本に帰るの?」と聞かれたりするものの、この気候が好きすぎて戻れる気がしない…。)





という感じで、どんな国にも良いところと悪いところがあって、ユートピアはどこにもありません。

人それぞれ快適に感じる環境は違いますが、「ここなら長く住めそう」と思える場所は、きっと世界のどこかに隠れているはず。

これを見ているあなたがもし「違う土地に住んでみたいな」と思っているとしたら、まずは3か月だけでも暮らしてみたらいいんです。気に入らなければ、日本に帰ればいいんです。

本当のところ、日本を超えるほど快適な国はありません。

でも、一度でも他の土地に挑戦して違う世界を体験する事は、「人生に必要な遠回り」だし、「未来を変えうるゴールデンチケット」になると私は思っていす。(言語はしっかり学習してね!)

…ああ、うっすらカッコつけてみましたが、私が突然「もう飽きた!帰国する!」とか言ってたらメンゴメンゴ★

第4回 ゆるセルビアはここまで!!

夜のペトロヴァラディン写真とともに、さよーならー!!!


【文/yumen(ゆめん)】セルビア在住アラフォー。ヨーロッパに住む夢が捨てきれず、2022年7月に仕事をやめてスーツケース1つで日本脱出。現在はオンライン英会話講師や翻訳業をしながらギリギリサバイブしています。20代は売れないバンドマンでした。

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