【文/小柳津 千早】
俳優の中村倫也さんがMCを務めるNHK総合の料理番組「今日、うちでなに食べる?」が10月1日(土)、8日(土)と2週にわたり放送されます。
2021年2月の初回放送に続く今回は、1日が「世界のオーブン料理」で南アフリカの“ボボティー”、8日が「世界のおもしろ鍋料理」で台湾の“パイナップルと白ゴーヤーのスープ”が紹介されるようです。NHKのスタジオと海外のお宅のキッチンをオンラインでつなぎ、中村倫也さんが世界の家庭料理に挑戦します。
1年半前に放送された記念すべき第一回目のテーマは「世界のぽっかぽか料理」で、セルビアのムチュカリッツァ(豚肉のピリ辛パプリカ煮)が特集されました。スタジオにいる中村倫也さんがセルビア南西部アリリェ在住のアンジェラさんとダニエラさんと楽しく会話をしながら一緒に料理をしていたのが印象的でした。ムチュカリッツァ以外にも、アイバル(パプリカのペースト)、プニェナ・パプリカ(パプリカの肉詰め)、サルマ(ロールキャベツ)、プレブラナツ(ベイクトビーンズ)、アリリェの特産であるラズベリーを使ったケーキも紹介されました。
この時、私はセルビア語の通訳のサポートとしてスタジオ収録に参加し、中村倫也さんをはじめ、声優の田中真弓さんや庄司宇芽香さんらとご一緒にお仕事をする機会に恵まれました。皆さんが本当に明るくて気さくで、緊張する私に対して優しくお気遣いいただいたことを今でもよく覚えています。
さて今回の記事では、第二弾の放送を記念して、「ぽっかぽか料理」編で取り扱っていただいたセルビア料理をティヤナのTiki’s kitchenからご紹介したいと思います。また、「世界のオーブン料理」にちなんで、セルビアのオーブン料理であるムサカ(じゃがいもとひき肉のオーブン焼き)も一緒にご覧ください。秋が深くなるこれからの季節にぴったりの料理です。ぜひおうちで試してみてはいかがですか?
【文/小柳津 千早(おやいず ちはや)】大学卒業後、セルビア語を学ぶためベオグラードに留学。そこで日本語学科に通う学生と出会い、無職の身でプロポーズをして見事成功。現地で約350人の前で結婚式を挙げる。帰国後、スポーツメディア関連会社に3年半、在日セルビア共和国大使館のスタッフとして10年間勤務。2021年10月中旬からセルビアに移住。YouTubeチャンネル「セルビア暮らしのオヤ」で現地の自然、文化を配信中。