【文/SERBIA×英和PROJECT】
2022年度より新体制! 今年は何をするのかな?
Dobar dan!!(こんにちは) My Serbiaをご覧の皆様、こんにちは。「SERBIA×英和PROJECT」です。
本プロジェクトは、駐日セルビア共和国大使館と東洋英和女学院大学の町田小織講師(国際社会学部国際社会学科)が連携し、2016年度にスタートした同学正課科目(半期)のPBL(Project~Based Learning)です。以降、毎年英和生が同国の魅力を発信して参りました。これまでに7期生まで輩出し、草の根の活動ではあるものの、セルビア外務省公式サイト等でもご紹介頂いたプロジェクトです。
2022年度より、本プロジェクトは町田小織ゼミ(2年次)の活動の一部に位置付けられ、通年で活動することとなりました。また、既履修者の上級生有志が活動をサポートし、英和生が中長期的に本プロジェクトに関われるような体制になっています。
新体制として始まった2022年度の本プロジェクトですが、まずはセルビア料理のムチュカリッツァを自分たちでつくってみることから始めました。これはゼミ生からの発案です。幸いなことに、本学には調理室があります。
それでは、5月19日(木)にゼミ生が実践した調理実習について、先輩である鈴木葉月さんがレポートを書いてくれましたので、ご笑覧ください。
ヨーロッパで食べ物がおいしい国といえば、皆さんはどこを思い浮かべますか? 実は、バルカン半島に位置するセルビア共和国は、知る人ぞ知る美食の国です。
残念ながら日本では、セルビア料理はおろか、セルビア自体があまり知られてはいません。そこで、私たち東洋英和女学院大学の学生有志が集まり、セルビアを知ってもらうための企画をしています。
セルビアは、かつてオスマン帝国やオーストリア・ハンガリー帝国の支配下に置かれていました。そのため、郷土料理のほとんどは「東」「西」の影響を受けているのが特徴です。とりわけ肉料理は有名で、南部の都市レスコヴァツでは、毎年、欧州最大級の肉の祭典が行われるほどです。
さて、そんなレスコヴァツの郷土料理なのが、ムチュカリッツァです。豚肉とパプリカの煮込み料理で、ピリッとした唐辛子がこれからの暑い時期にピッタリと言えるでしょう。 5月19日、まずは自分たちで味を知るために、ムチュカリッツァ作りに挑戦しました! 多くの学生にとって初めてのセルビア料理です。レシピは大使館職員ティヤナさんの直伝で、大学の調理室で本場の味が作れるということで、みな俄然やる気です。9名の学生が役割分担をし、食材の買い出しから調理までおよそ2時間かけて完成させました。
完成したムチュカリッツァは、見た目よし、味よしと言いたいところですが、学生からは口々に「辛い」との感想が聞かれました。ティヤナさんによると、辛いのが本場ならではだそうです。一方で、あえて辛くして話題性をつくっては? などという意見も出ました。
調理した学生にコメントをもらったので、以下に記します。
ムチュカリッツァは、多くの食材と調味料を使うと感じたため、1人分より家族や友達などの大人数で食べるのに適していると思いました。ほぼかき混ぜるだけで作れる、簡単で美味しい料理であることが分かったので、家で作ってみたり、学食で提供できたらいいなと思いました。また、パプリカも煮ると食べやすく、たくさんの野菜も簡単に摂れることから、ピーマンが苦手な子供や、野菜が不足しがちな人のためにもいいと思います。他にもキャベツやナスなどの野菜を入れてもおいしそうだなと感じました。
日本ではパプリカやパプリカ料理を食べる機会があまりないので、こうしてたくさんのパプリカを煮るという斬新な料理を作ってみて、セルビアの人はパプリカを昔から口にしているのだなと感じました。日本は昔から魚料理が食べられていますが、セルビアは内陸国のため、肉料理が主流なのだと思い、国の違いを感じて新鮮な気持ちになりました。
完成品は色鮮やかで、食欲が増すような色合いです。出来上がったものを食べてみると、思ったより辛かったので、セルビアの人は辛いのに強いのかなと思いました。これ一つでスープの役割もおかずの役割も担うことができるため、すぐにお腹いっぱいになりました。
ムチュカリッツアは、ご自宅でも作れますし、レトルト食品もありますので、ぜひ一度ご賞味ください!
次回は青山学院大学の学食でムチュカリッツァを実食したレポートです。お楽しみに♫
参考にしたレシピはこちら!
【文/SERBIA×英和PROJECT】
<プロジェクト・メンバー> 2022年6月12日現在
4年生:鈴木 葉月
3年生:関 美裕、福濱 美優
2年生:笹本 真愛、曽根岡 彩花、中澤 すみれ、松原 莉沙